東京都高等学校体育連盟理事長 池 戸 成 記感謝申し上げます。今後も皆様とともに本連盟の活動を一層充実させていきたいと思います。令和6年度の本連盟の諸事業ですが、令和5年4月に「新型コロナウイルス感染症対策と学校運営に関するガイドライン(都立学校)」が廃止されて2年、都総体をはじめ、各専門部の大会等は、基本的な感染症対策を継続しながらも本来の規模・内容での大会ができるようになりました。東京都総合体育大会は4月に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催した東京都総合体育大会開会式を皮切りに、各会場で熱戦が繰り広げられ、また、その後の関東高等学校体育大会は東京都において6競技がこれも各専門部のお力添えで無事に実施することができました。7月には、全国高等学校総合体育大会東京都役員・選手結団式を開催し、令和6年度全国高等学校総合体育大会「北部九州総体2024」においても東京都選手団は大いに活躍をしてくれました。また、2月には、東京都高等学校体育連盟優秀校・優秀選手、(公益財団法人)東京都スポーツ協会優勝校・優勝選手表彰状授与式ならびに第 21 回東京都高等学校体育連盟研究大会を国立オリンピック記念青少年総合センターで開催し、様々な指導現場の情報や課題、知見を共有することができました。一方、令和5年5月に都教育委員会から出された「熱中症事故の防止について」(通知)以降、「熱中症対策ガイドライン」を活用した熱中症事故防止の徹底を図ってまいりましたが、部活動における熱中症対策は喫緊かつ難問として、さらに効果的な対策を講じねばならない状況であることは衆目の一致するところです。WBGT計測による適切な措置や熱中症警戒アラート情報の入手や周知等、生徒の健康・安全を確保した大会運営に向けて、天候や気候、活動内容や場所などの状況に応じた柔軟な変更も含め、熱中症発生のリスクを回避すべく本連盟では新たな「暑熱環境下大会運営ガイダンス」の策定に急ぎ動いているところです。 また、南関東ブロック(東京都、神奈川県、山梨県、千葉県)で開催される令和9年度全国高等学校総合体育大会の大会スローガンやシンボルマークなどの公募結果が1月末に発表され、大会愛称は都立三田高等学校の佐藤さんによる「描け夢への軌跡 南関東総体 2027」に決定しました。この愛称や同じく他県の高校生が作成したポスターやシンボルマークとともに、東京都でも教育委員会の指揮のもと9競技の開催に万全の準備をしてまいります。今年度の本連盟主催事業の諸会議、大会等を滞りなく実施できましたこと、各専門部、各加盟校をはじめ、諸事業に携わった皆様に深く感謝申し上げます。今後も大会運営、熱中症対策や事故防止等継続的な取組が必要ですが、何よりも生徒の夢の実現につながる事業を実施していくことが大切です。令和9年度全国高等学校総合体育大会南関東ブロック開催に向けた協議も加速度的に進められていきます。引き続き関係する全ての方々のお力添えを賜り、高校スポーツの発展と青少年の健全育成に寄与していきたいと思います。今後とも、本連盟の諸事業にご理解とご協力をお願い申し上げます。昭和23年6月、戦後の混乱が収まらない中、我々の先達たちが高校生の健全育成、競技力の向上、生涯スポーツ実践の基礎づくりを目的に、全国高等学校体育連盟を創設し、当初9専門部だった競技も現在では33専門部となっています。東京都高等学校体育連盟はその組織の一員として、多くの方々の弛まぬ努力により、各競技専門部と定通部、研究部を合わせて43の専門部(男女別は2部として)によって構成され、加盟校は 447 校、加盟部数は6243 部となっています。改めて、各専門部の皆様が本連盟創設時の目的を達成させるべくご尽力いただいていることに、敬意を表するとともに、深く- 6 -今年度の活動と今後の展望
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