委員長(東京都立駒場高等学校) 富 田 康次郎・大会出場規定についてすべての競技にとって、高体連主催東京都大会は関東大会・インターハイ、全国に繋がる非常に大きな意味を持った大会である。一方で、加盟校すべての生徒にとって練習成果の発表の場・心身の育成の場としての面も兼ね備えている。上部大会につながる大会として出場規定・条件を厳密にしていく必要があるが、育成の場としてすべての生徒に機会を与えていくことも我々専門部にとって必要なことである。 そのバランスを考え、出場規定についてある一定の基準を担保しながら、厳格化しすぎることなく線引きし、多くの生徒が安心して出場し、心身を育成し将来へ向けて様々な経験を積むことのできる大会の計画実施していくことがわれわれ専門部に課せられている責務である。今後選手にとってより魅力的な大会となるよう時代の変化に合わせて柔軟に対応して、計画・運営していきたいと考える。令和6年度大会結果(3位以上)1.東京都総体(兼全国総体予選)男子団体優 勝 日本大学第三高等学校準優勝 早稲田実業学校3 位 立教池袋高等学校 日本大学鶴ケ丘高等学校女子団体優 勝 東京高等学校準優勝 早稲田実業学校3 位 日本大学鶴ケ丘学校 富士見丘高等学校- 77 -今年度の課題・ 体罰根絶に向けた指導者講習の実施・ 選手のニーズに合わせた大会形式の変更・ 全生徒にとって心身育成の場となる大会運営令和6年度 活動報告 および 次年度以降の長期的な課題令和6年度のテニス専門部事業として、予定されていた大会運営は滞りなく終了することができた。生徒にとってより魅力のある大会にするため、来年度に向けて以下の二つの課題を解決させていく。・大会形式の変更現在テニス専門部主催大会個人戦は、参加数シングルス予選1792ドロー(本選72ドロー)、ダブルス予選896ドロー(本選36ドロー)で実施している。エントリー数の非常に大きな大会であり、予選をシングルス2日間、ダブルス2日間、本選をシングルス3日間、ダブルス2日間 計9日間一か月半に渡り行っている。そのため勝ち上がっていく選手は大会日程数も増え、選手にとっての負担も大きい。その負担を軽減するため、現在はシングルス上位8名、ダブルス上位4ペアをビックシードとし、シングルスベスト16、ダブルスベスト8から出場させてきた。近年、試合時間の削減、選手への負担減少の流れを受け、テニス専門部でも3セットマッチの縮小、試合時間が減少するように大会形式を変更してきた。そのことにより選手の負担減を考え行ってきた現在の大会形式が、逆にビックシードから出場した選手にとっては大会に慣れる前に短時間で勝敗を決定しなければならず、勝ち上がってきた選手との状況の違いが問題となってきた。それを受けて、テニス専門部として、すべての選手にとって公平でかつ近年の大会規模の縮小とのバランスを鑑みて、来年度より大会形式を大幅に変更して行っていくことを決定し、その準備を行った。具体的には、本選の出場数を72ドローから96ドローに増やし、シード選手を本選の2回戦から出場させる。そのことにより日程的な負担と勝ち上がり選手との状況の違いを軽減することができると考え令和7年度より行っていく。29- テ ニ ス 専 門 部
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