第42号 東京都高等学校体育連盟 会報
77/241

副部長(成城学園中学校高等学校)  楠 木   武令和5年度のホッケー専門部にとって、最大の懸案が、12月の全国選抜大会の運営であった。東京オリンピックの会場となった大井ホッケー場を「聖地」とすべく、4年連続で東京開催とする計画が立てられたのだが、加盟校の少ない当専門部にとって、6日間という長丁場の大会運営は、非常に大きな負担であった。一方、宿泊費の高騰や高額な会場費、大型バス用駐車場の不足など、東京開催の問題点も浮き彫りとなった。その結果、計画は見直しとなり、令和6年度は岐阜開催に変更された。令和6年度の大きなトピックの一つが、都総体のベンチメンバーを18人に変更したことである。従来は全国大会の規定にあわせて、5月の都総体は15人、9月の都選抜は18人としてきた。ところが、全国総体が暑熱対策等のため、ベンチメンバーを18人に増やす計画であることが判明した(令和7年度より、全国総体・関東総体ともに実施予定)。これを踏まえて、部員の公式戦出場の機会が増えるという観点からも早期の実施が望ましいと判断し、令和6年度都総体からの変更に踏み切ったという次第である。長年の課題となっているのが、東京都全体としての競技レベル向上である。高校から新規にホッケーを始める部員がほとんどである東京都のチームは、小中学校から競技歴を開始している部員もいる近隣他県に比べて、劣勢に立たされる傾向が強かった。近年は東京都ホッケー協会と連携して、東京都のチーム全体を対象としたクリニックやミニ大会の開催など、競技レベルの向上にむけた活動にも積極的に取り組んでいる。なお、令和7年度は、男子の加盟校が1校増える見込みである。これに伴い、都総体・都選抜ともに大会日程を従来の2日間から3日間に増やす必要が生じている。あわせて、暑熱対策の観点から、昼間の暑い時間帯を避けて夕方に試合を組む可能性についても模索している。当専門部にとっては、このような新しい事態に対応した大会運営を無事軌道に乗せることが、令和7年度の大きな課題となる。- 75 -今年度の課題東京都全体としての競技レベル向上次年度以降の長期的な課題①東京都全体としての競技レベル向上②暑熱対策と加盟校増加に伴う大会日程の見直し1.令和6年度 活動報告〔専門部役員〕専門部長 大谷  晋(東京学芸大学附属高等学校)副部長  加藤 政夫(学習院高等科)副部長  楠木  武(成城学園中学校高等学校)事務局  祖慶 良謙(東京学芸大学附属高等学校)研究部員 小林  岳(早稲田大学高等学院)〔加盟校〕男子4校学習院高等科、成城学園中学校高等学校、東京学芸大学附属高等学校、早稲田大学高等学院女子3校品川翔英中学校・高等学校、成城学園中学校高等学校、東京学芸大学附属高等学校〔活動概況〕4月 総会 @オリンピック記念青少年総合センター5月 都総体 @駒沢第一球技場6月 関東総体(山梨開催)   (出場校 男:早大学院、女:成城学園)7月 全国総体(長崎開催)   (出場校 男:なし、女:なし)8月 国体関東ブロック大会(山梨開催)9月 都選抜大会 @駒沢第一球技場11月 関東選抜大会(神奈川開催)   (出場校 男:早大学院、   女:品川翔英・成城学園)12月 全国選抜大会(岐阜開催)   (出場校 男:早大学院、女:なし)1月 指導者講習会 @大井ホッケー場28- ホ ッ ケ ー 専 門 部

元のページ  ../index.html#77

このブックを見る