第42号 東京都高等学校体育連盟 会報
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副部長(東京都市大学付属高等学校)大 澤 博 幸スピード競技においては、昨年に続き、今年度の加盟登録校も0であった。400m リンクが都内にはなく、スピード競技の練習を行うことは難しいため、東京都の競技人口は少ないと思われる。アイスホッケー競技においては、昨年度から施行された規定に基づいた合同チームの参加があった。合同練習を行い、インターハイ関東ブロック予選に進んだが、インターハイ出場には届かなかった。12月6~8日に実施されたアイスホッケー競技の関東大会は、東京で開催された。リンク代が大きく費用面を圧迫し、協賛金や広告収入の増額が必要であった。また、リンク周辺の宿舎の確保が難しく、昼食以外の食事も弁当で提供という形になることもあった。11月、立川に新たなリンクが開業された。また、東京辰巳国際水泳場が改修され、今年の秋にリンクとして開業が予定されている。リンクで練習できる場所は増えることになったが、貸切費用の高騰があり、費用の問題から練習機会を増やすことに苦慮している。2.高体連選抜チームの編成今年度もアイスホッケー競技は、高体連の選抜チームを編成し、日光で4月に行われた東日本選抜大会、苫小牧で8月に行われた全国高校選抜大会に出場した。選抜チームの編成も4年目となり、各校の生徒同士の交流が深まっている。合同練習を通して、選抜されたメンバーが得た経験は、各校に還元されている。選抜チームの編成を通して、各校で培ってきた技術や試合に向けての準備など、選手間の交流によって共有することができた。選抜チーム以外にも合同練習会を行い、練習機会を増やすとともに技術の向上を図った。研究大会でも報告した日本代表選手による技術指導も合同練習会で行ったものである。今後も強化活動の一環として継続することを予定している。- 39 -今年度の課題・関東大会開催・合同チームの参加・競技力向上・インターハイ出場に関しての対応次年度以降の長期的な課題・令和8年度全国総体(フィギュア東京開催予定)・競技人口の増加・加盟校の増加・専門部役員の確保1.実施報告昨年度に引き続き、今年度も総会と同日に指導者講習会を実施した。対面形式で行うことができ、新規加盟予定校への対応について、昨年度同様に進めることができた。スケート専門部は、「アイスホッケー部門」「フィギュア部門」「スピード部門」と3つの競技部門に分かれている。アイスホッケーについては、以前から加盟している団体のみで新規の加盟は20年以上ない。フィギュア・スピード部門においては、各リンクで活動している生徒がインターハイ出場を目指し、所属している学校がその活動を認めて加盟登録を行っている場合が多数である。スピード部門における加盟登録は、ここ数年途絶えている状況にある。フィギュア部門においては生徒が所属している期間だけ顧問を置いて対応している学校もあり、担当する顧問の先生方の入れ替わりが頻繁になっているのが現状である。初めて加盟した年度にインターハイ出場という学校もあるため、総会において新規加盟校に対し、インターハイ出場までの流れを詳しく説明しておく必要がある。今年度は全国スケート専門部、日本スケート連盟のご協力をいただき、各リンクに所属しているコーチ・選手に対して、インターハイ出場のための必要事項を周知することができた。スケート部の顧問という形ではなく、選手の担任の先生が総会に来るというケースもあり、部活動指導員についての問い合わせを受けることが増えてきた。部活動指導員を依頼している学校は少ないようで、今年度も指導員をおくための手続き等に関する問い合わせを受けた。13- ス ケ ー ト 専 門 部

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