優秀校・優秀選手表彰式あいさつ

 本日は、平成20年度東京都高等学校体育連盟、優秀校・優秀選手の表彰式を行いましたところ、お忙しい中、東京都教育委員会より、教育庁指導部指導企画課統括指導主事 俵田 浩一様に、また、財団法人 東京都体育協会からは、事務局長 新井 清博様にご出席をいただいております。ありがとうございます。 新井事務局長には、後程、都体協からの表彰をしていただきます。

 本日、受賞される 70校の優秀校と143名の優秀選手の皆さん、受賞おめでとうございます。
 皆さんは、全国大会レベルで活躍する選手の多い東京都の中で、特に優秀な成績を収め、表彰の栄誉を受けられました。皆さんの、日頃の努力に対して敬意を表し、心からお祝いを申し上げます。

 さて、皆さんは、この式典への出席をどのように感じて、今この場にいるのでしょうか?

 昨年3月に高体連会長宛に3通の手紙が届きました。昨年度、この高体連・都体協の表彰を受けた生徒からのお礼の手紙でした。
 この表彰式に出られ、受賞したことに対する『喜びと責任』が熱く書かれてありました。この式典のもつ意味を真摯に受け止めてくれる生徒に対し、企画する側として、責任と身の引き締まる思いを感じ、昨年以上に、参加する生徒たちの心に残るものにしたいとの思いで準備を進めてまいりました。

 皆さんには、本日の受賞を大きな喜びとして受け止め、自分に対して確かな自信を持つとともに、これまで自分を支え、育ててくれた、先生や友人、ご家族に対する感謝の心を忘れないで欲しいと思います。
 また、今、東京は、オリンピック招致のほか、平成25年の東京国体の準備が進められ、4月からは具体的な取り組みもスタートします。そして、26年には、南関東ブロックでインターハイが開催され、東京でも10種目程度の会場を担当することになるだろうと思います。
 皆さんには、本日の受賞を機会に、さらに高い目標を掲げ、自らの競技力を向上させるとともに、日本を代表して世界に羽ばたく選手に成長していってくれることを期待しています。現に、本日はアメリカ遠征のために出席していませんが、昨年8月中国で開催された北京オリンピックに体操競技日本代表として参加した鶴見さんや、本日、水泳の全日本選手権出場のために欠席している中山君など、次のステージへ大きな一歩を踏み出している人もいます。

 そして、自身の向上とともに、これまでに学び、培ってきた優れた技能や知識を、後輩たちにも伝えることにより、高校の体育・スポーツ活動の振興と発展にも貢献してもらいたいと願っています。
 しかし、皆さんの中には、何らかの都合で、競技の第一線から退く人もいるかもしれません。でも、その人たちも、これまでの汗と涙と、今日の感慨を心の拠り所として、これからの長い人生に活かしてもらいたいと思います。

 昨年、埼玉県で行なわれたインターハイ東京代表チームのユニフォームTシャツの奥襟に『NEXT ONE』という言葉をプリントしました。これは、喜劇王といわれたチャールズ・チャップリンが、記者会見の席上、「あなたの代表作は?」との質問に答えて言った『NEXT ONE!(次回作だ)』という言葉です。
 それは、インターハイ出場という代表作(?)を一つの節目として、それぞれの次回作(NEXT ONE)を目指し、それを自分自身の「代表作だ」と言えるように、大きく羽ばたいていってほしい、とのメッセージでもありました。

 本日、ハレの舞台に立つ皆さんに、改めてこの『NEXT ONE』という言葉を贈りたいと思います。
 『本日の受賞』という代表作(?)を一つの節目として、それぞれの次のステージでの次回作(NEXT ONE)を目指し、それを自分自身の「代表作だ」と言えるように、大きく羽ばたいていってください。  しかし、「あなたの代表作は何か?」との質問に対して『NEXT ONE!(次回作だ)』と答えられるということは大変なことだと思います。
 意欲と自信、そして飽くなき向上心が無ければ、言えないことだと思うからです。
 また、自信は、今このときに、全力で努力し続けることなくしては生まれないでしょう。その意味で、これまで、皆さんが競技生活の中で流した汗と涙は、自分のセールスポイントを見極め、努力し、額面でない本当の意味の力を身につけるという、自信の原動力になったことと思います。
 そんな皆さんの 『NEXT ONE』に期待します。

 終わりになりますが、優秀校ならびに優秀選手を育てるなど、東京都高体連の競技力向上にご尽力いただいております各専門部の先生方、各学校の顧問・監督・コーチの方々に、改めて感謝とお礼を申し上げ、あいさつといたします。

平成21年2月21日

東京都高等学校体育連盟会長  中川 惠