連盟の概要
60周年式典式辞
本日、ここに、東京都高等学校体育連盟 創立60周年記念式典を挙行いたしましたところ、ご多用の中、文部科学省 スポーツ・青少年局 企画・体育課長 鬼澤佳弘様、東京都教育庁 次長、影山竹夫様、はじめ多くの関係の皆様のご臨席を賜り、誠にありがとうございます。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。
東京都高等学校体育連盟は、昭和23年に創設されて以来、60周年を迎えることになりました。創立から現在に至るまで、本連盟を支え、ご尽力いただきました歴代の会長をはじめとする東京都高体連本部役員・事務局の皆様、各専門部常任委員の先生方や加盟校の生徒たち、並びに本連盟の充実・発展にご指導・ご支援を賜りました東京都教育委員会や関係各位に対し、衷心より感謝申し上げます。
さて、本日、皆様に最初にお話しておきたいと思うことは、10年ごとの節目とはいえ、なぜ、50周年とか、100周年とかという大きな節目の時期でないこの60周年に、50周年の時と同規模の式典を含めた記念事業を行なおうと考えたか、ということです。
それは、創立50周年以降のこの10年間が、東京都高等学校体育連盟にとりまして『激動の10年間』であった、ということが言えるからです。
普通、60周年は、大々的に実施した50周年式典の直近の周年行事であり、記念誌の発行等にとどめるなど、小規模な実施ということが多いと思います。しかし、この10年間が、東京都高体連にとって『激動の10年間』であり、非常に大きな変化の連続であったことから、その変遷をしっかりと記録しておくとともに、その変化に全力で対応し、現在の東京都高体連へ継承してくださった方々のご苦労に感謝し、今後の更なる発展への応援団になっていただきたいとの思いをこめて、50周年と同規模の記念事業として取り組んでまいりました。
東京都高体連の50周年以降の10年間を振り返れば、少子化による加盟校数や部員の減少・学校週5日制の完全実施などの課題への対応で始まりました。
そして、『激動』の第一の波は、平成12年の全国高体連の財団法人化に伴い、事務局体制・設置場所を含め、全国高体連事務局とは完全に別組織・別メンバーで、『駒場高校』に事務局を設置して動きだしたことに始まります。
その後、内外の状況の変化により、事務局体制の見直しが迫られ、平成17年度には㈶生涯学習文化財団(現在の㈶東京都スポーツ文化事業団)に高体連事務局業務を委託する形となり、事務局も『駒場高校』から『味の素スタジアム』に移転しました。そして、翌年の平成18年、財団の事務局移転に伴い、高体連事務局も『味の素スタジアム』から『東京体育館』へ再び移転となりました。
そして、これでしばらくは落ち着けるかと思った矢先、平成25年の東京国体、オリンピック招致や新たな東京都スポーツ振興基本計画の策定など、東京都のスポーツ振興施策の転換と相俟って、財団の所管が教育庁から生活文化スポーツ局に変更になったため、財団への事務局業務委託ができなくなりました。
専任の事務局長を置くことができない状況が、平成18年度から続いていることが課題として残ってはおりますが、教育庁指導部のご尽力により、平成19年からは、現在の教育庁指導部管理課内への事務局設置となりました。3年間に3回も移転し、毎年事務局スタッフが変わるという、『激動』というよりも『波乱』といったほうがよいかもしれない経験でした。
大変な時期ではありましたが、一方では、平成18年からの教育委員会「東京都部活動基本問題検討委員会」の報告書、および同委員会報告書の具現化に向けた「課外活動振興協議会」の検討を踏まえ、「部活動振興基本計画」に示された20の提言は、高体連活動にとって明るい動きでした。また、5年後の東京国体開催に向けた準備委員会の発足・2016年のオリンピック招致等、競技力向上の動きは、高体連活動にとっても追い風の吹き始めた時期でもあります。
そして、『激動の10年間』で、もう一つ、大きな変化として特筆すべきことは、調査研究活動の推進です。
東京都における調査研究活動推進の具体的な動きは、平成13年度に行なわれた「調査研究委員会」の「研究部」への昇格という組織の改変に始まります。規約の整備や予算措置を講じ、研究活動の充実を目指していきます。
そして、鳴海靖郎・佐藤幸夫元会長の時代に、『教育の専門職で組織される高体連が研究活動を疎かにすることは許されない』との両元会長の強い思いから、約3年間の準備期間を要しましたが、平成16年度に第1回東京都高体連研究大会開催が実現されました。今年度で5回目を迎えます研究大会は、全国高体連の40回を超える研究大会には及びませんが、有能で粘り強いスタッフに支えられ、着実に成長・進化しております。
社会の変化・時代の流れの中で、今後も多くの課題が現れると思いますが、東京都高体連は、関東高体連をはじめ、他道府県の高体連ともスクラムを組み、生徒の部活動成果の発表の場である『「大会」の運営』と『研究活動』の推進を車の両輪として、高体連活動の理念である『高校体育・スポーツの振興』と『生徒の健全育成』の実現を目指して活動して参ります。本日はPTAの代表の方にもご参列いただいておりますが、本日お集まりの皆様には、今後とも高体連活動の応援団としてご支援・ご協力いただければ幸いです。
結びになりますが、日頃、生徒をご指導いただいております顧問の先生方、大会の運営に献身的にご尽力いただいております役員の先生方、大会開催をご支援いただいております東京都教育委員会をはじめ、協力いただいております体育施設・協賛企業など関係の全ての方々に心より感謝申し上げ、式辞といたします。
平成20年10月11日
東京都高等学校体育連盟会長 中川 惠
